優秀な母親、マナナは知恵を絞り懸命に子育てをしています。

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 しかし そんな マナナの知恵でも勝つ事ができないある脅威がマナナに迫っていました。

その恐ろしさをかつての経験からジョンは嫌というほどわかっていました。

ジョン→マナナに出会う前に観察していたヒョウが
”ヒゼンダニ症”にかかってしまいました。

ダニに皮膚をくわれ死んでいく病気です。


その時私は、自然の摂理に介入すべきでないと考え、症状が悪化していくのをただ見つめ、死ぬまで撮影していました。
ヒョウの亡骸を撮影しながら自分には救えたのに死なせてしまったと後悔したのです。

その”ヒゼンダニ症”にマナナと2匹の子どもたちが感染していることが分かったのです。

”ヒゼンダニ症”は自然界では死刑宣告に等しいものです。

しかし今回ジョンたちはマナナと2匹の子どもが、 このまま死んでいくのを見ていることはできなかったのです。

”ヒゼンダニ症”の治療薬を与えればマナナと子供たちを救うことができます。

ただし、それには薬を矢で打ち込む必要があります。

マナナは茂った木立にいました。

子供の一方は近くの地面にいます。もう一方は低い木の上です。

素早く行わなければマナナが身の危険を感じて反撃してくるかもしれません。

ジョンは慎重に素早く矢を放ちました。

ジョン→矢が当たった瞬間マナナは生涯に数回しか見せなかった怒った顔を私に見せました。


危険を冒したかいがありました。

3週間後マナナと子供たちはすっかり元気になっていました。よかったぁ💛

ジョンの決断によってマナナの寿命はは10年以上も伸びることになりました。
(*野生のヒョウの寿命は12~15年)

そして子供たちも無事、大人になり一人立ちして行ったのです。

しかし次に生まれた子供たちは幸運には恵まれませんでした。

彼女の縄張りに新たな敵が現れました。雄のヒョウたちです。

縄張りを主張する雄のヒョウたちは、自分以外のヒョウの子どもたちを殺します。

ロンドロジ動物保護区では敵対する2匹の雄が互いの子どもたちを次々に殺しました。

雌に自分の子どもを産まるためです。

マナナは2度目の出産で生まれた2匹の子どもを失った後、彼女なりの作戦に出ます。


彼女は一方の雄を誘い出し交尾に誘いました。

交尾を繰り返すと雌の体に排卵が起こり、妊娠する可能性が高まります。


次に彼女は自分の縄張りを横切りもう一方の雄を探しに行きました。

そして同じことをもう一度繰り返したのです。

これならどちらの雄も生まれたのは自分の子どもだと思うでしょう。

驚くべき戦略です。
このような行動をとる雌のヒョウはほとんど観察されたことがありません。

マナナは母性の強いヒョウです。
そしてお利口さんです。
だからマナナに惹かれるのでしょう。



それから3か月後マナナは小さな1匹の子ども産みました。

野生のヒョウは普通は1度に2~3匹の子どもを生みます。

1匹しか生まれなった場合ライオンなどは、より多くの子どもを産むために育児放棄をすることがあります。

しかしマナナはたった1匹のわが子を育てることに決めました。

巣穴は周囲から近づきにくい岩場にあり棘のある木々がガードしています。

マナナは子供を岩陰に隠し狩りに出かけます。

しかしこの時獲物を探しているのはマナナだけではありませんでした。

巣穴の堅い守りを潜り抜ける捕食動物がいました。

それは音もなく動き出しました。

マナナは狩りに気を取られています。

狩りは失敗に終わりマナナは巣穴に戻りました。


彼女は優しい声を出して子供を呼びます



しかし何の反応もありません、様子が変です。


マナナは一瞬
で敵に気づきました、ニシキヘビです!!!

ニシキヘビ


体にヒョウの子どもくらいの大きさの膨らみがありました。

マナナは自らの命を懸けて、わが子を殺した相手に攻撃をかけます。

傷を負ったニシキヘビは棘のあるやぶの中に逃げ込みました。

しかしマナナはけっして諦めようとはしません。

それから3時間マナナは岩場の上に座りニシキヘビがいる穴を見張り続けました。

 ヒョウ2


彼女の粘りはついに報われました。

ニシキヘビが再び動き出したのです。

気配を察し待ち構えるマナナ。

しかし戦いにはなりませんでした。

マナナの前で丸のみにした獲物(マナナの子ども)を吐き出したからです。

緊迫した状況におかれたニシキヘビは素早く逃げるために身軽になろうとしたのです。

マナナは攻撃をやめました。

死んでしまった我が子を取り返したからです。

ジョン→ニシキヘビが子供を吐き出した後、私はマナナがニシキヘビを追いかけて殺すだろうと思いました。

ところが仕返しはありませんでした。


彼女の望みは小さな我が子を取り戻すことだけだったのです。

野生のヒョウは決して本能のままに行動するだけじゃない。


豊かな感情を備えた動物なのだと私は思います。


マナナは死んだ我が子をくわえ巣穴から離れた場所に運んでいきました。


そして思いがけない行動をとったのです。

それはわたしがマナナと過ごした17年のうち最も心を揺さぶられた場面のひとつでした。

マナナは我が子の亡骸を食べ始めたのです。

そうすることで死んでしまった我が子を弔っていた
のだと私は信じています。


それから4日間も彼女は死んだ我が子を呼び続けていました・・・。



私はもう涙涙涙・・・・
     マナナの鳴き声が耳から離れません。


地球ドラマチック マナナ ① 



          



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