サワコの朝

サワコの朝 2017年日10月7日

来週300回を迎えるサワコの朝。
299回の今週、来週2週の特別企画として、女優の檀ふみさんにおいでいただくことになりました。

30年来の親友ついに登場

檀ふみ

檀 ふみ:日本の女優・声優・司会者・エッセイスト。
出身地:東京都練馬区
身長:170cm、血液型A型
生年月日:1954年6月5日
父は作家の檀一雄。
兄はエッセイストの檀太郎、父方の叔父に東映代表取締役会長高岩淡がいる。

ゲストは先週に引き続きサワコさんと30年来の親友の檀ふみさん


檀さんとサワコさんは、20代後半に同じ番組に出た事がきっかけで出会い意気投合

1998年に共著「ああ言えばこう食うを出版し話題を呼びました。

ああ言えばこう食う

友情と結婚そして今後の人生設計まで大いに語り合います。


檀さんと知り合った時、ホントにごみだめに降り立った・・

檀ふみさん
ー掃き溜めに鶴って言うのね、正しくは。

サワコさんと出会う前と後で檀さんは別人?!

A.C.阿川、B.C.阿川とか言ってたましたからね、檀さん


檀ふみさん
ーいえいえ、ビフォー阿川、アフター阿川。
あれさえなければね、今頃幸せにしていられたのに。


なになに?
私と出会わなければ?


檀ふみさん
ーはい

私の人生は阿川と会ってから不幸になったと、ずーっとおっしゃってますね。

檀ふみさん
ーきっと皆さんお分かりになったと思う。
私がアフター阿川でどれだけ不幸になってるか。

ひどっ!そんなことないでしょう

檀ふみさん
ー私はまだ阿川さんについて、まだ言ってない事があるように思う。

2人が意気投合した理由は?

父が有名作家と言う同じ境遇に生まれた事でした。
しかも父の気性に悩まされたという事もよく似ていました。

檀一雄さんが、小さい頃に家にチラッといらした印象だけ覚えてる。
自転車に乗ってね、「檀でーす」って言って自転車を垣根に斜めにひっかけて入って来る黒メガネの背の高いおじさんって。
だんだん大きくなって知る檀一雄さんって言うのは、家を放り捨てて、家族に悲しい思いをさせて、いろんな恋人のところにいく「火宅の人」だと思ってた。お母さんを悲しませてるっていう事はなかったの?


家の中は嵐のような毎日

檀ふみさん
ーありましたよ。それは家庭はほんとに大変でしたよ。
父と母が大変な事になってる時に、学校に行ってみんなの顔を見てると、世の中はなんて平和なんだろうと泣きたくなることありましたよ。

何があったんですか?

檀ふみさん
ーそれは、もうドメスティックバイオレンスです。

お母様に対して?

檀ふみさん
ー母も戦うし、言い返す。スゴイ方だったので。
ここでこれを言ったら父が怒りだすぞ~っていう事を母はおっしゃるんですねぇ。
お宅もやっぱり?

いつ怒り出すかわからない父

うちは別の意味で。常宅の人?常に家に居ましたから。

檀ふみさん
ーうちも、いる時はいつも家に居た。うちでご飯食べるのが大好きだったから。
もう私が物心ついた時には、小学校4年生のころには恋人ともほとんど別れていたので。
もうほとんど家が中心でした。
でも、作家ですので、あなたのお父様もそうだろうけど、どこに逆鱗を秘めてるかわからないわけですよ。突如怒り出して、それがどのくらいの怒りになるかわからないから、いつも怯えてました。

怒られて1番コワかった思い出は何ですか?

檀ふみさん
ー小学校3年くらいの時、髪を伸ばしてたんです。髪の毛がすごく愛おしいんです。
でもプールが近づくと「切りなさい」ってみんなに言われるの。父も母も小っちゃい女の子が、ひらひらと長い髪の毛が嫌いだったの。それである時母に「切りなさい」って言われて、私腹を立ててハンストしたんです。屋根裏に隠れて食事に降りていかなかった。父が1番大事にしてるのが食卓なんです。
家族みんなが揃ってご飯を食べる。
それは父が小っちゃい頃に母親に捨てられてて、家族みんなでご飯を食べてないから。
その意大事な食事に来なかったっていうんで、父がすーごく怒りはじめて、髪の毛を持って引きずられました。

ひぃー

檀ふみさん
ーじゃあ俺が切るって。わたしはもうくわーってなってほんとにもう殺されると思って、大暴れして外に飛び出していきました。下着1枚でしたけど外にバーッと飛び出して。裸足です。
母が追いかけてきました。

それで切ったの?

檀ふみさん
ー切るという約束をしました。

こわいね・・・

檀ふみさん
ーかわいそうでしょ?
それから髪の毛に対する思いはプツっとなくなりました。

生涯?

檀ふみさん
ーはい、だから髪はどうでもいい。

私、小学校2年生の誕生日会の時、プツっときましたけどね

檀ふみさん
ーそれはなぜ?

誕生日会っていうのが流行ったことがあるの。プレゼントの交換なんかして。
私もやりたいと思って、自分の誕生日の時にみんなに招待状も書いて、学校や近所の子に「来てね」って配って、母は前の日に用意してくれて、サンドイッチ作ってくれたり、飾りつけをしてくれたり。ケーキも用意してくれて。そしたら、私人気がなかったのか、たくさん呼んだはずなのに2人しか来なかったの


檀ふみさん
ーかわいそうね

それだけでも、悲しい話でしょ
それでしょぼくれてたら、2階の書斎から父が降りてきて「何だ!」
「サワコのお誕生日会をしようと思ってお友達を呼んだら2人しかこなくて」と母がいったのかな。
そしたら父が急激に怒りだして、「誕生日会なんてくだらないもので、大人が振り回されて、大体お前の態度が悪い!!」って言われて、私はそれまでにも悲しいのに「生涯2度と誕生日会は許さないー」って言われて。どうしてこんなひどい目にダブルで合わないといけないのかと思って。
それが弟なんか誕生日会やってんのに私だけ許されなかったんですよ、生涯。

檀ふみさん
ーあら・・・。

ひとり暮らし始めてからはお友達とやりましたよ
悲しいでしょ、髪の毛は引っ張られてないけど。


檀ふみさん・サワコ
ー本当にひどい目に合ってますよ

娘に優しい作家の父親もいる

檀ふみさん
ーホントに作家の親なんて持つものじゃないと思ったら、藤沢周平さんのお嬢さんとか、城山三郎さんのお嬢さんとか、皆さん本当にお父さんに可愛がられてらっしゃるのね。

許せないぐらい可愛がられて。

檀ふみさん
ーねぇ~許せないですよね、ホントに。


藤沢周平さんなんて、いの1番にお父さんの書斎をバーッと開けて「ただいまー、今日はこんな事があって」報告して、お父さんが原稿書いてたら「私も」って隣で絵を描いたりしてたんだって。
全然怒らなかったんだって


檀ふみさん
ー息をのむ

私なんか父が書いてるふすま隔てた部屋で静かに静かに遊んでても、「お前たちの気配がうるさい、出てけ!」って言われたんですから。

檀ふみさん
ー今、阿川さん同じことしてらっしゃるそうですよ

わたくし、そんな無謀なこと言いません

檀ふみさん
ーご主人が大変な目に合ってるってこの前言ってました。

自ら静かに出て行くから。


檀さんがサワコの執筆の後押し

何かね、あなたの仕事の後追いをする感じで仕事が来るじゃない?
だからね、週刊誌のエッセイの連載っていうのも、先に檀さんがなさった経験があって、それが終わった後に私が週刊誌のエッセイを始めることになった時に、檀さんは先輩だから、穴開けるんじゃないか、書くことなくなるんじゃないか、辛いって申し上げたら、「それは、それは辛い。本当に辛い」って言うから、あーやっぱり引き受けるのやめようかなっと思ったら「でも、週1回必ず幸せになる」って言う言い方をなさったの。
それは原稿を書き上げた日に、これほど幸せな気持ちはないって、その幸せが訪れることは楽しみであるって言ってたのは、まさにそうでしたね。

檀ふみさん
ーいいこと言いますねぇ。

書いた!!って思った時の幸せが毎週訪れる。
それは励みになったし、苦しみの後から喜びが来るんだなってことを学びましたよ、檀さん。
あんたは本当に偉い!


檀ふみさん
ー感動しちゃった、自分に。

そんな2人は19年前共著で本を出版しました。
それが「ああ言えばこう食う」です。2人の軽妙なやり取りは、たちまち話題になり「第5回講談社エッセイ賞」を受賞
贈呈式でのコメント
・檀さん
本日はどうもありがとうございました、私たちは個人個人で見れば大変美しいんですけれども、両方並ぶと女版″オール阪神巨人″みたいな感じがしまして・・・・。
・サワコ
本当に生まれて初めてなんです、こんなにおめでとうと言っていただく立場で、こんな高いところに立たせていただいて。しかもこんなにいっぱい人が集まっているなんていうのは生れて初めての経験で、もう泣きそうなんですけど。今ここで気が付いたんですが、書くという事にこれだけ拒否反応があった人間が、くだらない事ばっかり書いてますが、書き続けることができたのは、檀ふみと父と、小さい頃お目にかかっていた志賀直哉先生のおかげだと思っておりまして、もう何も言う事ができませんので・・・ありがとうございます。

流れたVTR を見て
檀さん
ー可愛かったですねー、阿川さん!
あの阿川さんはどこに行っちゃったの?


檀さんはサワコの育ての親?

檀さん
ーやっぱり檀ふみのおかげだったのよ、あなたを半分くらい育ててますね、2/3くらい育てましたかね?

確かに。それは否定しませんでした。

檀さん
ーあの授賞式くらいまでのサワコちゃん、私が責任をもって育てたのは。
後は私の責任から外れておりますので。
後の粗相は全部お許しください。
あの時のサワコちゃんの夢はベストセラーを出すことと、お嫁さんの服を着る事ですよね?

ホラ、始まった。そうなんですよ


檀さん
ーあと、賞をもらう事。
この3つの夢を、あの本によって、ベストセラーになったし、賞も取ったし。だから授賞式で私タキシード着るからあなたドレス着たらこれでOKじゃないって言ったら、あなた着なかったわね。

そんな不真面目な事していいと思います?
あなただってウエディングドレス夢でしょって言ったら、私は女優だから花嫁姿は飽きるほどやってんの、フンっ!って言ったの。


書く仕事を始めた時にも、檀さんはほんとにきれいな字で、あれを見たとか、この文章を読んだらとっても面白かった、妹も面白いって言ってるわって、年下とは思えない家庭教師の先生みたいな葉書を下さってほんとに励まされた。「ああ言えばこう食う」を出して、その後の続編とか何冊か出してますけど、周りにどうしてこの本がウケたのかっていう事を聞くと、男の方々はね、女の友情にこういう丁々発止というか、罵倒し合いの関係と言うのはあると思ってなかったって。言われなかった?

檀さん
ー罵倒しました?
わたし、あなたの事を。

してるじゃない十分。
何言ってんの!

檀さん
ーあなたさぁ、話変わるけど。
お父ちゃまがいらっしゃるから結婚できなかったの?ずっと。

そんなことないです。
そんなことないけど、うち兄弟4人で私以外はみんな家族を持ってるわけですよ。
今、私は元気だけれども、誰かの助けを必要とする時に、弟の家に転がり込むかって言ったら、絶対に嫌がられるでしょ?
どんなに弟を大事に育て上げた私でも、嫌がられるにきまってる。そうすると老後私は1人でどうするんだ?っていうのを考えた部分もあります。
こんな話はしたくなかったんだけど。


檀さん
ーわたくしはそんな話を伺いたかったんです、やっぱりそうね。そうじゃないかなーと思ってたの。

檀さんの今後の人生設計は?

檀さんはどう?

檀さん
ーわたくしもズルズルと兄夫婦とか妹とかで同じ家に住むことになりそうなので。

仲いいもんね、お宅のご兄弟は。
うちは仲悪いって言ってんじゃないですよ、誤解を招くといけませんもんね。
檀さんとこはほんとに仲いいもんね。


檀さん
ーわたし、お父さんって呼ばれてるから、みんなのお父さん。

甥御さん、姪御さんが小さい時から面倒をみるみる。

檀さん
ー勉強の面倒みてやったわー甥の。



実は2人の趣味は違う

檀さん
ーでも、仲がいいように思われてるけれども、共通のところがお父ちゃんに、いじめられた事ぐらいしかないのね。サワちゃんの趣味はゴルフだし

そうそうそう、趣味は全く合わないわね

檀さん
ー私は今麻雀の方に

えっ?麻雀やってるんですか
いつから?


檀さん
ー最近

そんな話初耳

檀さん
ーでしょ。
私の好きな事ってほとんど内向きなので、本読んだり、数独とかね。
ひとりでちょこちょこできるものが。
これからに向かって知らない人ととでもいっしょに楽しくできることがないかなーっと思って。

どこでやってんの?

檀さん
ー雀荘の麻雀教室

新しい趣味をお持ちになって

檀さん
ー老人ホームに入った時に麻雀クラブに入ろうかと

今TBSのドラマにお出になってお忙しいんですってね?

檀さん
ーそれは阿川さんの事でしょ。
実はわたくし阿川さんがお出になるって知らなくて。
知ってた?私が出るって。

えっと、私が決まった後に、役所広司さんの奥様役に檀さんが決まりましたと報告を受けました。


TBS日曜ドラマ池井戸潤さん原作「陸王」21時からです!

26年ぶりにTBSの連続ドラマに出演する檀ふみさんは役所広司さん演じる4代目社長の妻"宮沢美枝子″役を演じています。
これが連続ドラマ初のレギュラー出演となるサワコが演じるのは縫製課リーダーの"正岡あけみ″役。
工員たちを束ねる役を演じています。

サワコさんが演じているVTRを母のようなまなざしで見ていた檀さんが印象的です。

檀さん
ーやってらっしゃるじゃないですか。

先生に見られているような気がしてとっても嫌だ


檀さん
ーピッタリじゃありませんか

何がですか?

檀さん
ーあの役が。

ほんとですか?

檀さん
ー三角巾の似合う事

そうなの、似合うの。
ああいうのが。エプロンとか。
だからね、ある意味想定は気楽なの。


檀さん
ーあとミシンの使い方がとても上手だと評判になってました。
そのまま雇われちゃうかも。
    本来だったら、例えば樹木希林さんとか、市原悦子さんだとかあのくらいのベテランの方にやってほしい役で、そういう方がなさるだろうと思っていたら、台本に阿川佐和子って書いてあったから私はひっくり返るほどビックリしましたよ。
女優になるつもりなんですか?

いいえ

檀さん
ーそういう甘い事でいいと思っているのかー?

コワいよ~

にほんブログ村 芸能ブログ 芸能ニュースへ
にほんブログ村

にほんブログ村 ニュースブログ 話題のニュースへ
にほんブログ村





では2曲目

檀さん
ーこれも阿川さんとの思い出の曲を選ばせていただきました。
今心に響くんじゃなくて、阿川さんといるとこの曲を思い出す。
マリア・カラス、ノルマと言うオペラ。カスタディーバ清らかな女神
この曲をあなたのうちで聞いたんだけど、スピーカがー入った日に。
私は上等なワインをお持ちしたわ。
それであなたのところにはワイングラスもないだろうと思って、上等なワイングラスをお持ちしたの。

そうでしたねー。

檀さん
割ったわ、あなたのうちで。

割ったのはあなたでしょ

檀さん
ーそう・・・。


檀さん
ーそれでこれをあなたのうちでかけたら、素晴らしい音が。
そして私のワインが非常に美味しくて、ケチな阿川佐和子さんが「このワイン美味しい、私買う」っておっしゃったの。
「これ高いのよ」って私が申し上げたら「高くてもいい!私買う!」って言って。
それで買ったの?

一応買ったかな・・・


檀さん
ー買ったって話はひとつも聞いてないよ


あの頃よりも料理の腕が格段に上がったって巷の噂ですよ、檀さん。
昔はね、お料理本見て、耳かき1杯分の塩って、耳かき買いに行く人
だったからね。

檀さん
ー買いにまで入ってないけど、探しましたね。

耳かき1杯って言ったら、ああ、このくらいねってわかるでしょ


檀さん
ー耳かき1杯って言ったら、耳かき1杯。

レシピを一つたりともいいかげんにしない


檀さん
ーはい


今はもう料理名人になられた?

檀さん
ーでも、時間がかかるの

ちゃちゃっとは作れないの?

檀さん
ーちゃちゃっとは作れない。
そのかわり美味し~い。


檀さん、とってもキレイでした~。
そして本当に頭のいい人だと思いました。
阿川さんは一生頭が上がらんないんじゃないかな。

番組冒頭、檀さん登場の第一声が、檀さんが「ごきげんよう、奥様~」でした。

   サワコの朝#299檀ふみさん「勤労学生でした」
に書いてます。

「(結婚したことを)どうして言って下さらなかったのかしらね?」と言われたので、サワコさんは仲良しの檀さんに報告してなかったと思われますね。
それに対しサワコさんは「なんか怒る気がしたから」と答えています。
サワコさんのお相手は、曽根泰教さんとおっしゃる元慶応大学の教授です。
サワコさんのお友達のダンナ様でした。
ご夫婦が離婚されてから同棲し、この度結婚されたという事です。
複雑な事情があったんでしょう。
なので檀さんは快く思ってなかったのかもしれません。
檀さんの表情から何となく微妙な空気を感じました。



 昔の2人CMのような、2人の間には入り込む隙間がないほどの中の良さとは違う、少しの距離は見て取れました。

ちょうどいい距離を保ちながら、お2人で楽しい時間を過ごしていかれるんだろうな。

にほんブログ村 ニュースブログ 話題のニュースへ

にほんブログ村 芸能ブログ 芸能ニュースへ




        


にほんブログ村 芸能ブログへ

にほんブログ村 芸能ブログ 芸能ニュースへ